栄養・給食コーナー
4月の調理実習
季節の給食
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勉強会開催
食物繊維と排便のしくみについて
毎月、職場内で勉強会を行っています。今回は、太陽化学㈱のご協力をいただきました。当施設では、介護力向上に取り組んでいますが、なかなか便秘が改善できず、下剤にたよってしまうケースがあります。まずは排便の仕組みを理解して、体内での食物繊維の働き・役割を知り、「オムツゼロ」達成を目指していきたいと思います。
排便のしくみ
①「便意」と排泄の過程は、直腸に便がたまると骨盤神経を通じて脳で便意が起こり、筋肉をゆるめて排泄します。
②大腸の蠕動運動は主に副交感神経によって促されます。リラックスできていて副交感神経がうまく働くと蠕動運動が順調になります。
③排便をスムーズにするには姿勢がポイント。いきみやすい姿勢は、便座に座り、「やや前傾」「膝を曲げる」「かかとを浮かす」のがコツです。
④排便のゴールデンタイムは朝食後です。なぜなら朝はまだ副交感神経が優位だからです。習慣づけることがポイントです。
⑤慢性の便秘には種類があります。医師に相談して原因を探り、適した改善方法に取り組みましょう。
⑥便は健康のバロメーター!排便回数だけでなく、便性のチェックも重要です。バナナ状の便が理想的です。
⑦自然排便を促すために重要なことは「水分」「食事(食物繊維)」「運動」です。
食物繊維のはたらき
★種類と働き
〇不溶性食物繊維・・・水分をたくさん吸収し腸の蠕動運動を活発化。腸のお掃除やさん。主に便通改善
【含まれる食品:ごぼう、玄米、きのこ類、えび・かにの殻】
〇水溶性食物繊維・・・腸内細菌の栄養源となり善玉菌を増やします。また、余分な糖や脂質、有害物質を吸着するため、生活習慣病などに効果的。
【含まれる食品:りんご、ごぼう、海藻類、グァー豆】
★意識して食べないとなかなか1日に5~10gの食物繊維はとりにくいものです。調理にも手間がかかりますが、ぜひ、季節の野菜や果物の他、きのこ類、海藻類も積極的に食べましょう。
それが難しい場合は、市販の粉末の食物繊維や粉寒天を使用すると良いでしょう。